体調の変化を見つけたら受診して
自分で不調を訴えることのできない犬の健康管理は、飼い主の大切な仕事です。
「いつもより食欲がない」「今日はあまり遊びたがらない」など、普段と違う点がないかどうか気をつけてあげましょう。
元気な犬は見た目もきれいで、イキイキとしているものです。
いつもコミュニケーションをとっていれば、ちょっとした変化でもわかるでしょう。
体調の変化に気づいたら、なるべく設備と技術の整った病院へ行くようにしましょう。
体の各部については、以降にあげる項目が健康チェックのポイントになります。
こんなときは早めに病院に連れていこう
食欲や排泄の状態、行動など様子を見て、次のようなときは受診が必要です。
●体をかいてばかりいるとき
普段から体をかくことはありますが、しつこくかき続けるときは毛が抜ける、赤みや湿疹があるなどの異常がないかチェックして。皮膚の状態に異常があれば病院へ。
●下痢をしたとき
ちょっとした下痢を1回くらいしても、元気で食欲があり、すぐ下痢が何度か続いたり、食欲や元気がないときは病院へ。
●排泄物に血が混じっているとき
おしっこやうんちに血が混じっているときは、病気が疑われるので早急に受診します。
また、おしっこが出ない、逆に量や回数が急に増えたという場合も早急に病院へ。頻繁に水を飲むようになっているときも、病気の場合があります。
●食べたものを吐いたとき
食べた直後に未消化のものを吐いた場合は、食べすぎやはずみで吐いただけの場合も。
様子を見て普段通りにしているなら大丈夫です。何度も吐いたり、食べて消化された液体を吐いたりしたら病気の疑いがあります。
異物を飲み込んだときも、何度も吐くことがあります。よだれがずっと出たり、吐きそうで吐けないときも、病院へ連れていきます。
●呼吸が苦しそうなとき
走った直後や暑いときの「はぁはぁ」とは違い、呼吸が苦しそうになっていたら緊急を要します。すぐに病院へ連れていきます。
こんな症状がないかチェック!
・鼻
●鼻水が多い
●鼻水の色が濃い・しきりと鼻をなめている
・目
●目やにや涙が多い
●充血している
●目をしょぼしょぼさせている
●黒目が白っぽい
・口
●口臭がする
●よだれが多い
●歯ぐきが腫れている
・耳
●耳あかが多い
●変なにおいがする
●頻繁に耳をかいたり頭を振ったりする
・被毛・皮膚
●普段よりもひどくかいている
●被毛にツヤがない
●脱毛している
●湿疹やかぶれがある
・足
●足をひきずるなど、歩き方がいつもと違っておかしい
・肛門・生殖器
●肛門のまわりがひどく汚れている
●頻繁に床におしりをこすりつける
●肛門や陰部、睾丸が腫れている。